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アスベスト除去に必要な資格を解説!2023年10月の改正内容も
2023.01.31
アスベスト除去に関わる仕事に興味があっても、必要な資格がよく分からないとお困りではありませんか?
資格がいくつもあると、それぞれどんな資格なのか区別しにくくなる方もいるでしょう。
この記事では、アスベスト除去工事に関わる資格を詳しく解説します。
2023年10月の改正内容も説明するので、興味がある方はぜひ最後までご覧ください。
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アスベスト除去に資格が求められる理由
アスベスト(石綿)は、天然の鉱物繊維の一つです。
耐熱性・保温性・防音姓に優れるため、かつて建築資材に多く使用されました。
しかし、のちにアスベストが人体に与えるさまざまな悪影響が明らかになったのです。
そのため、1970年から世界中で使用を禁止する動きが始まりました。
日本でも2006年以降、アスベストは全面的に使用禁止です。
アスベスト除去に資格が求められる理由は、大きく分けて2つあります。
● 健康被害を避けるため
● 適切な方法での処分が必要なため
アスベストの除去工事に携わる作業員だけでなく、現場周辺の住民を健康被害から守るために、資格保有者の存在が求められるのです。
重要!アスベスト除去に関わる4つの資格
ここでは、アスベスト除去に関わる以下4つの資格を説明します。
1. 石綿取扱作業従事者
2. 石綿作業主任者
3. 建設物石綿含有建材調査者
4. アスベスト診断士
アスベストに関わる業務には、資格保有者しか携われません。
それぞれの受験資格、取得方法について詳しく見ていきましょう。
①石綿取扱作業従事者
アスベストに携わる作業員は、事前に石綿取扱作業従事者の講習を受ける必要があります。
この資格がなければ解体現場に入れず、アスベスト入り建材を運ぶ作業すらできません。
これは労働安全衛生法で取得が義務づけられているため、資格のない作業員を働かせると罰則の対象になります。
以下は、「石綿取扱作業従事者」を取得するのに必要な条件です。
受験資格 | 18歳以上 |
取得方法 | 講習会の受講 |
アスベスト解体現場や内装工事会社などで需要が高いため、作業員志望者はぜひ取得しましょう。
この資格は、講習会を受講すれば誰でも取得できます。
オンラインでの受講もできるため、取得しやすい資格といえるでしょう。
なお、石綿作業主任者の技能講習を受けた方は、石綿取扱作業従事者の講習を免除されます。
②石綿作業主任者
アスベスト除去に関わる作業の計画や、現場の指揮・監督を行うために必要な国家資格です。
除去現場では、石綿作業主任者1名の選任・配置が義務づけられています。
そのため、アスベストが関わる現場において、需要の高い資格といえるでしょう。
受験資格 | 18歳以上 |
取得方法 | 技能講習を受講し、修了試験に合格 |
石綿作業主任者の資格は、アスベストレベル3の除去工事を行うのに必要です。
資格取得には専門的な知識が必要ですが、実務経験がなくても挑戦可能です。
受講料は各都道府県によって異なります。
お住まいの都道府県にある労働局安全課、労働基準協会連合会といった登録教育機関に確認してください。
登録教育機関は、厚生労働省のホームページから確認できます。
③建設物石綿含有建材調査者
建物や構造物における、アスベストの有無を調査する資格です。
建物や構造物の解体、もしくは改修作業を行う場合、石綿等使用有無の調査が必要です。
その調査を行うには、建設物石綿含有建材調査者の資格が欠かせません。
受験資格 | ・石綿作業主任者技能講習修了者
・学歴に応じた実務経験年数要件を満たす者 など |
取得方法 | 講習を受講し、修了考査に合格 |
受講資格は学歴等に応じて細かく指定されます。
詳しくは建築物石綿含有建材調査者講習登録規程第7条、もしくは、各講習会のホームページを確認してください。
なお、講習会については、各エリアごとに講習機関が決まっています。
厚生労働省の「石綿総合情報ポータルサイト」を確認し、講習機関を間違えないようにしましょう。
④アスベスト診断士
建築物におけるアスベストの有無を調査できる資格です。
安全な取り扱いのためのアドバイスも行うため、アスベスト全般の専門知識が求められます。
受験資格 | ・石綿作業主任者の資格を有する者
・第1種の作業環境測定士 ・建築士法に基づく一級建築士及び二級建築士の免許登録者 など |
取得方法 | アスベスト診断士養成研修会を受講し、試験に合格 |
受験資格の詳細は、「一般社団法人JATI協会」のホームページを確認ください。
研修内容は「基礎編」「調査・診断編」「石綿処理編」の3つです。
3日間にわたって行うため、研修に割く時間を確保してから受験しましょう。
アスベスト除去に必須な資格が変わる|2023年10月から
2023年10月からの大気汚染防止法が改正に伴い、アスベスト除去に必要な資格が変わりました。
アスベストの有無にかかわらず、2023年10月1日以降着工の解体・改修工事において事前調査と報告が義務化されます。
調査を行える資格は以下の通りです。
● 特定建築物石綿含有建材調査者(特定調査者)
● 一般建築物石綿含有建材調査者(一般調査者)
● 一戸建て等石綿含有建材調査者(一戸建て調査者)
● 2023年9月30日以前に(一社)日本アスベスト調査診断協会に登録されている者
改正以降はアスベスト診断士の事前調査が認められなくなるため注意しましょう。
しかし、アスベスト診断士であれば日本アスベスト調査診断協会に入会できます。
日本アスベスト調査診断協会に登録すれば、引き続き事前調査を行えるため安心してください。
まとめ
アスベストは非常に危険な物質です。
そのため、取り扱いには専門的な知識をもった資格保有者がいなくてはなりません。
作業に関わる方だけでなく、近隣住人を守るためにもアスベストの慎重な取り扱いが求められます。
中沢工業は、厚生労働省の管轄のもと厳密なルールとマニュアルに沿った調査・除去を行っています。
未経験者でも、働きながら専門的な知識を身につけられるでしょう。
職人として成長したい方は、ぜひ中沢工業へご連絡ください。
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