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石綿作業主任者とは?合格率から技能講習や試験について詳しく解説

2023.01.21

建設業や解体業に関わる仕事をしていると、石綿作業主任者の資格を耳にする機会があるでしょう。
仕事の幅を広げるために取得を考えても、詳しい情報があれば一歩を踏み出せるのではないでしょうか。

この記事では、石綿作業主任者の取得方法や合格率について詳しく解説します。
確実に資格を取得したい方はぜひ参考にしてください。

 

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石綿作業主任者とは?合格率から技能講習や試験について詳しく解説

石綿作業主任者とは

石綿作業主任者は、2006年から始まった国家資格です。
アスベスト(石綿)は人体へ被害を及ぼすと判明したため、2006年以降は全面的に使用が禁止されました。

現在では、アスベストを扱う現場において石綿作業主任者一人の選任と配置が義務づけられています。
アスベストの繊維を吸収すると、人体に肺がんや悪性中皮腫などの悪影響が現れます。

そのため、専門的な知識を用いて適切な作業方法を決定し、作業員を指揮や保護具の使用状況を監視する現場監督者が必須です。
作業員はもちろん、作業現場周辺の住民を守るための資格ともいえるでしょう。

仕事内容は?

石綿作業主任者の仕事内容は、アスベスト除去が必要な現場での作業監督・指揮です。
アスベストの使用は禁止されたため、建物を新設する現場に石綿作業主任者は必要ありません。

就職先としては、建物の解体業者、内装工事会社、アスベスト除去の専門業者が中心です。
そのほか、アスベストは建物だけでなく、古い船舶などにも断熱材として使われていました。

解体する際はアスベストを扱う現場になるため、石綿作業主任者が必要です。

石綿作業従事者とはここが違う

石綿作業主任者と似た資格名に「石綿作業従事者」があります。
これは、アスベストを扱う現場で実際に作業する者が認定を受けなければならない資格です。

アスベストを含む建材を扱う現場では、建材を移動させるだけでも資格がないと作業できません。
認定を受けるには、石綿取扱作業従事者特別教育を受講します。

「石綿作業従事者」の資格は現場での作業に必須ですが、現場の指揮や監督はできません。
計画から作業まで、アスベスト除去全般にわたって関与するには、石綿作業主任者の資格が必要です。

メリットは?

石綿作業主任者の資格を取得するメリットは、大きく2つあります。

● 石綿作業主任者になれる
● 昇給やキャリアアップができる

石綿作業主任者は、建築業や解体業でキャリアアップを目指すうえで取得しておくべきといわれる資格の一つです。
アスベストを使った建築物がなくなるまで需要があるため、将来性もあるといえるでしょう。

実務経験がなくても取得できますので、挑戦しやすい資格でもあります。

石綿作業主任者取得の流れ

石綿作業主任者の資格取得は次のような流れです。

1. 技能講習参加
2. 修了試験に挑戦

技能講習の申し込み方法や修了試験の内容など、それぞれ詳しく解説します。

ステップ①技能講習参加

石綿作業主任者になるための技能講習は2日間行われます。

受講資格 特になし
講義内容 ・石綿による障害とその予防措置

・作業環境の改善方法

・労働衛生保護具

・関係法令

受講料 <東京都の場合>

・受講料

・テキスト代

※講習会場によって、受講料、テキスト・資料代は異なります

会場は各都道府県の労働局安全課、労働基準協会連合会といった登録教育機関です。
都道府県ごとの登録教育機関は、厚生労働省のホームページから確認しましょう。

参照:『厚生労働省 登録教習機関一覧』

受講資格は特にありませんが、18歳未満は労働基準法年少者労働基準規則第8条により、石綿を扱う作業ができません。
そのため、受講制限をしている都道府県もありますので注意してください。

日程、費用、会場の詳細は、各都道府県によって異なります。
申し込みの際、詳細を把握しておきましょう。

ステップ②修了試験に挑戦

技能講習が終わると、そのまま修了試験が行われます。

問題数 25問
合格基準 各科目40%以上、かつ総合で60点以上の得点
試験方法 三者択一式

修了試験の結果は、試験終了後30分ほどで発表されます。
その場でカード型の修了証が発行される場合もあれば、後日郵送される場合もあるので、申し込む際に確認しておくとよいでしょう。

 

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石綿作業主任者の合格率

石綿作業主任者の合格率は、公的に発表された数字がありません。
そこで実際に受講・修了した方の声を調べると「ほぼ100%」といわれています。

出題内容は専門知識ですので、決して簡単な内容ではありません。
講習をしっかりと聞き、テキストの中で講師が重要だと強調した部分にマーカーを引くなどしておくとよいでしょう。

また、技能講習は必要な受講時間が決まっています。
遅刻や欠席で受講時間が足りないと合格できませんので、注意してください。

【目指せ一発合格!】石綿作業主任者のポイント

合格率が高いといわれる石綿作業主任者ですが、一発合格を目指すためのポイントをご紹介します。

● 講習をきちんと聞く
● ポイントを集中して覚える

講習内で大切なポイントを伝えてくれるケースが多いので、きちんと聞いていればどこを覚えればいいのかわかります。
実際に資格取得した方の中には「講習を聞いていれば予習は必要ない」と振り返っている方もいました。

まとめ

石綿作業主任者は権威性と需要がある資格ながら、合格率が高く挑戦しやすい資格です。
仕事の幅を広げたい、より専門的な知識がほしい、といった方におすすめの資格といえるでしょう。

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